どもりの人に合ったことのない人は、どもるというのがどんなことなのかわからないと思う。
俺自身そうだった。
どもるっていうと、なんだか、声が暗くて、聞き取れないというイメージを持ってしまう。
たぶん曇るって言葉に似ているから、何か、暗いイメージを持ってしまうからだと思う。
まぁ、こういったイメージを持っていたのは俺だけかもしれないけどね。
とにかく、数年前、はじめて、どもる人に会った。
その後、そいつとはすごく仲良くなったんだけどね。
ただ、知り合ったばかりの頃、どもり自体はほとんど気にならなかった。
確かに、流暢に会話ができないやつだってことはすぐにわかったけど、まぁ、相手が緊張しているわけでもないように見えたし、単に、そう言うしゃべる方なんだなって思っただけ。
別の知り合いが、その男のことを、あのどもってるやつ、みたいに言ったのを聞いて、はじめて、どもり、って言葉を意識するようになった。
正直、どもりって言葉をその時聞いても、すぐにピンとこなかった。
まぁ、声がつまるしゃべり方のことをどもると表現するなんてこと俺は知らなかったからね。
そもそも、どもる人が周りにいない場合、どもりって言葉の意味すら知らないのが当たり前なのだと思う。