俺が、はじめて吃音症のやつに会った時に嫌なイメージを持たなかったのは、その当時、吃音症の画家のドラマをよくテレビで見ていたからだと思う。
だから、こういうしゃべり方のやつがいるのだな程度に思っただけ。
正直言って、あのドラマの場合、吃音症が、画家の純粋さや人の良さをかきたてていた。
でも、実際は、吃音症ってのは別に、知能に大きな障害があるわけじゃない。
単に、発声の問題。
それなのに、あの画家のドラマは、なんだか、知能に障害がある人を描いているみたいな感じだった気がする。
だから、まわりの人はやさしくなれた。
だが、実際の吃音症の人は、人並に野心があるし、男であれば、人並に女好きだ。
吃音症だからみんないい人ってわけじゃない。
それなのに、俺は、はじめて吃音症の人に会った時、なんか相手がいいやつに思えてしまった。
あれって、得なのかな。
でも、いい奴だと思って接して、実際はそうでもなかったので、その落胆の方が多い気買ったんだけどね。そうなると、あのドラマはどもり症の人にとっては、マイナスだったんかもね。